よしなしごと

日々徒然

この愛執 如何に如何に

その昔、大塚ひかり著の源氏物語の解釈にハマった。

母権社会から父権社会への移行、
女君の体格と男君のその処遇、
紫の上vs明石の上の図式は、藤壺の宮vs六条御息所を敷衍したもの…などなドナドナドナ ドォナァ〜 ♪
かあわぁいぃ〜 こうしィ〜 うられていくよぉ〜♪

かけたるは うしとこそ思へ たまさかに 車はなんの心をかやる

六条御息所・明石の上好きだった私には、そりゃもう、大好物なので貪り読み。
六条御息所キライな女性って、いないんじゃなかろーか。

かつて、六条御息所が住まいであった六条邸。其処に妻妾を迎えた源氏。
その後の、因果ちっく・オカルトちっくなカンジが堪らん。

六条御息所ラインである明石の上の子孫達は、繁栄を。
藤壺ラインの紫の上に裔はおらず、正室女三宮の子供の実父は源氏じゃない。
※ 紫の上・女三宮は、藤壺の宮の姪。


宇治の橋姫 金輪の女 清姫
鬼哭啾々、この愛執 如何に如何に…哀しき女の系譜
生成りから般若、そして蛇へ変ずる。
女の業は、男の業に寄るものか。


正統派ではないモノに惹かれちゃうのは、子供の頃から(判官贔屓ではない。義経よか、頼朝のが好きだし)。
太陽は眩しすぎる。影のない光はただ虚ろ。
イゾルデは「金髪」の方ではなく、断然「白い手」の方だ。
ワイルドのサロメは云うに及ばず。



……φ( ̄  ̄)

世間様、本日イヴ。なんだこりゃ。

瓜田に履を納れず 李下に冠を正さず××