よしなしごと

日々徒然

余情残心


ふっくら木蓮。白い篝火のような、木の花。
今日の京都御苑。青空気持ち良い。

こんなに晴れた日に御所見学とは、巡り合わせが良かったのね。

110名で、ゾロゾロ歴史浪漫なりよ。
なんたって、写真撮り放題が嬉しいざます。
清涼殿で、英語で声を掛けられる。振り返ると欧米の美人さんだ。
「バック開いてますよ」
…リュックのチャック、全開でした(ーー;)
ありがと〜💖

恙無く約60分の見学を終え、始めに案内された休憩所へ。お土産に、香り袋を5つ購入。
御所の門をくぐり、御苑に出る。
背後に、清涼殿で注意してくれた女性の声が聞こえた。
振り返り、再度お礼。心ばかりに、先程購入した匂い袋を一つプレゼント。
「ちょっと待って。チョコあげる!」
隣にいた彼氏さんの大きなリュックから、チョコを取り出す彼女。
…わぁお あめぇ〜じんぐ(^▽^;)
300gの、大きなチョコもろたw

握手して、バイバイ♪
ほっこり気分で、地下鉄に乗る。あのカップル、楽しい旅行になるとイイな。

京都観光目的の一つ、伏見稲荷参拝。
千本鳥居が見たかった。
天気にも恵まれ、実質最後の京都観光の日。
とは云え、腰仙部・ケツ筋・大腿筋膜張筋・腸脛靭帯・外側広筋、既に痛い。
伏見稲荷の参拝所要時間は、約2時間。稲荷山だよ、トレッキング。一抹の不安。

一度ホテルに帰り、小休止20分程。
老骨に鞭打ち、お昼前には出発だ。

来たぜ〜ッッ!! 流石に、混んでるぜ〜ッッ!!

正直、入り口の混み具合に辟易。牛歩の如く、ゆるゆる進む。てか、遅々として進まない。

陽光差す鳥居の幾重もの朱は、自身の放つ光にみえる。深山の緑に映えて…とても、きれいだ。

息を切らしつ、石段を登る。頂上は何処だ。
叙情もへったくれもなく、ただ肉体の疲労に思考は支配される。
コレって、生物的に正しい感覚だよなァ…
来た・登った・達成感。
多分。この達成感も、信仰の装置なのだろうと思う。

御神籤引いて、大吉。さて、下山。

分かれ道の先に、猫さんがいた💖
ぃやぁああん(≧▽≦)肉球ふにふにぃ〜
お触り放題・ありがたや〜💗💗

……この猫さんの道の先に、試練が待っていようとは知る由もなかった。

溢れる程いた人は、何処へ行ったのだろう。
人の気配無く、清流が耳に心地よい。
閑かな山道を、ゆっくり歩く。
人のいない心地よさが心細さに変わったのは、汗が引き肌寒く感じはじめた頃合いだった。
…だ…誰も、いねぇ〜…(゚д゚)
まぁ、獣道じゃないし…大丈夫、か? などと思っていたら。ちょっと安堵。
案内表示の四つ辻を目指すつもりだったのが、何故か東福寺方面に orz
住宅地の中を彷徨い歩く。途中こんなんがある辺り、流石京都。様々な時代の層が、幾重にも重なりあう。その厚さたるや 如何に。
遠回りし過ぎて、ようやく伏見稲荷に辿り着く。

嗚呼、2時間半位になったかな。
いかん、座りたい。

少々休んで、HP小回復。宿へ帰るので、精一杯。体力&気力、三分の一以下。
外国人観光客の方々に、追い越される。
…アレ? 耳に馴染む響き…タイ語かも。抹茶ソフト、皆で食べてる。
話し掛けたかったな。
サボり気味だったタイ語・苦手な英語、チョット頑張ってみたい。
咄嗟に言葉が出て来なくて、コミュ二ケーションを諦めるのは少々哀しい。
そんで、体力に引きづられ、気力も落ちるのも哀しい。

伏見稲荷参拝を。余裕でこなす体力が欲しい、今日この頃。