よしなしごと

日々徒然

月待たず

金木犀は、先週で盛りを迎えたか。
アスファルトに散る花弁は、オレンジ色。
昨夜は雨が降った。儚く脆い千里香。

夜来風雨の声
花落ちること知る多少

季違いだが、脳裏に浮かぶ。
最早、秋。なんだってこう、烏兎匆匆。
じくじくじくじく忸怩たる・・・あゝ、あゝ、唯々、気が滅入る。

「卵は世界だ。生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない。」
十代の頃、己を鼓舞する言葉だった。
果たして、今。正直、キツい(~_~;)
ここ数ヶ月の、閉塞感と焦燥感たるや。

破れぬ夢の中で 破れぬ夢に閉ざされて

「鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。
さて、どうしたものか。どうなるものか。

デミアン (新潮文庫)

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