月待たず
金木犀は、先週で盛りを迎えたか。
アスファルトに散る花弁は、オレンジ色。
昨夜は雨が降った。儚く脆い千里香。
夜来風雨の声
花落ちること知る多少
季違いだが、脳裏に浮かぶ。
最早、秋。なんだってこう、烏兎匆匆。
じくじくじくじく忸怩たる・・・あゝ、あゝ、唯々、気が滅入る。
「卵は世界だ。生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない。」
十代の頃、己を鼓舞する言葉だった。
果たして、今。正直、キツい(~_~;)
ここ数ヶ月の、閉塞感と焦燥感たるや。
破れぬ夢の中で 破れぬ夢に閉ざされて
「鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。」
さて、どうしたものか。どうなるものか。
- 作者: ヘッセ,高橋健二
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1951/12/04
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