読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

よしなしごと

操作不慣れ。気ままに雑記。気ままに放置。

影を慕いて 〜篁 壱

六道の辻
これより東 鳥辺野は、その昔より野辺送り葬送の地。
※ 野晒しの風葬に、鳥が群がり骸を啄む。最早鳥葬。その様から鳥辺野の名が付いたらしい。
この辻は 此岸と彼岸の堺。

六道とは、天道・人道・修羅道畜生道・餓鬼道・地獄道
六道珍皇寺。此処には、冥府へと続く井戸がある。

小野篁。野狂の人。
中学生の頃、初めてこの怪人物を知る。
今で云う厨二心に ズッキュゥゥウン…数多のエピソード、そこに痺れる憧れる。

篁・変成秘抄 御霊狩り (学研M文庫)

篁・変成秘抄 御霊狩り (学研M文庫)

天野喜孝氏が挿絵を描いておられたカドカワノベルを懐かしむ。残念。
くぐつ小町

くぐつ小町

篁公、怖くて強くて酷いヤツ。


昼は御所勤め、夜は冥府の役人。
そんな逸話のあるお方。
ダブルワーカーな篁公。通勤手段がこの井戸だ。
「冥土通いの井戸」片側一方通行。
人界に戻る時は、化野の福生寺の井戸・蓮台野の千本ゑんま堂・「黄泉がえり之井」のいづれかをご利用であったらしい。
最後に上げた「黄泉がえり之井」は、近年発見されたとの事。
「冥土通いの井戸」と同じ、六道珍皇寺敷地内にある。
・・・駅構内。下りホームと上りホーム。


六道珍皇寺は、イベント開催期間中だった。
江戸期地獄絵図「熊野観心十界曼荼羅
・室町期 地蔵菩薩像・明時代道教美術「焔口餓鬼図」閻魔と篁像、十万億土に響くという「迎えの鐘」…堪能堪能。

御朱印集めの趣味は無い。
ないのだが、だがしかし。
紺紙金泥の篁公、なんて美麗。誘惑に負けた。
ついでに線香も購入したのだった。

篁公所縁のお寺参拝から…1年経つか
去年は、50回記念企画 京の冬の旅 が開催されていた。

嗅神経と記憶領域海馬は近い。
それ故、匂いは記憶を蘇らせる。
線香に灯された火は、そろそろ消える頃合い。
部屋に満ちる、仄かに甘いお寺の香り。

あ〜、京都行きたい(笑)



※ 蛇足ながら、仙台にも 「六道の辻」がある。
寛永年間1624年から1830年頃までの間に、この呼称が命名されたと推定される。
6本の道の交差点である為とする説
仏教の輪廻思想六道を当てたという説
六地蔵をこの辻に移した為とする説
・・・などがあるそうだ。