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よしなしごと

いちセラピストの日々徒然

影を慕いて 〜篁 弍

大内裏と羅城門をつなぐ平安京のメインストリート・朱雀大路。現「千本通り」との事。
千本通り」の「千本」は、数多の卒塔婆が由来する。あな、おそろしや。
千本通りの千本ゑんま堂こと引接寺は、蓮台野への入り口にあたる。
はい、蓮台野。平安三大風葬地が一つ。
化野に行けば、コンプリートだ。


縁起に寄ると。篁公が自ら刻んだ閻魔像を祠に安置し死者の魂を弔ったのがはじまり。
寛仁元年(1017年) 定寛上人が引接寺として開山。
応仁の乱で、お堂・閻魔像は焼失。
長享2年(1488年) 閻魔像が新たに作られ現在に至る。

引接寺の閻魔様。
まなこ は 琥珀、べろ は 伽羅。
高さ 240㎝ 幅240㎝ ドラえもん 高さ100㎝ 幅100㎝


天井絵・閻魔様の両脇に座す使命尊・司令録等々の説明を受けた。
説明をして下さったおばあ様に、掌を出すよう云われる。
左掌に粉末状のお香一つまみ程、載せられた。
右掌を重ね、擦り合わせ。掌合わせたまま上下に2、3回返す。
掌を鼻の近くで開き、香りを吸い込む。そのまま胸元へ。
塗香。身口意三業を清め、仏に向き合う。
清しくスパイシー。でも、どこか甘い。


閻魔様に線香を上げた後、境内散策。
何処となく、慕わしい雰囲気の境内と本堂。


紫式部供養塔。重要文化財
よく調べずに来たので、紫式部像を前にテンション上がる。



・・・。
本堂裏にある、地蔵供養池。
千本通り周辺に散乱していた石仏や掘り出された石仏が、四角い人口池で鎮座ましまし。
塔婆流しが行われる場所。
うん、ちょっと、見慣れてないせいか、怖い。
写メ撮るのも、なんとなく気後れしてしまう(^_^;)
ぽっかり日常の合間に見る異界。
隣あって当たり前にあるその感覚が、面白い。



塗香・塗香入れ、初購入。所有する悦びに酔い痴れる。
練り香も好きだが、コレもまた佳いなぁ。


引接寺。商店街がすぐそこに。
庶民的で地域密着なカンジが随所に見て取れる。
嗚呼、地元民が羨ましい。
此処におわす篁公は、ふわりと袍に風を孕む立ち姿。
七月に行われる風祭り。いつか行ってみたいものだ。