睦月晦日、月を待つ
明日、最終日。
先週行く予定でいたが、なにせ寒波。雪道運転苦手。
今日、やっと行きました。
企画展「芹沢銈介コレクション インドネシア 島々の絣」が始まりました!|東北福祉大学
午後のおやつ時間頃、到着。
自分の他は、老夫婦一組がいる位。
閑かで良いね。ゆっくり鑑賞出来る。
ご主人が感心しながら作品に対して感想を入れていくと、奥様が解説やらツッコミやら入れていく。
少々、声が大きめ。だが、なんか、妙に微笑ましい。
・・・調べる事も殊更なかったが。
美術工芸 とは、建物や器物や衣服など 日常で使用される機能を持つ物 と思っている。
繊細な手作業による 洗練された美しい日常の物 たち。
〜リーフレットより 抜粋画像
織物というのは、女性の手からなる日常の技だ。
この縦糸横糸から規則的に表れる民族の模様、神話、歴史。
梨木香歩の『からくりらからくさ』を思い出す。「美術工芸」のうつくしさが描かれた物語でもある。
気付けば、16:23
確か、16:30までだったような。急いで六階階段を降り、五階受付へ。
アンケート用紙を受付の方に渡す。最後の客になってしまった。
・・・記憶力なくて( ´・_・`)
かつて観た美術工芸品・絵画・建物・風景・演劇・ライブなどなど。
憶えていたい感情や感動、其れが薄れるのが哀しい。諸行無常。
好んだモノを思い出す縁に、展示目録に書き込むようになってしまった。此れも、執着か。
後から判別し難い文字もあるが、記憶の取っ掛かりにはなっている。
企画展の同時開催だった『芹沢銈介の装幀本』展示目録に、印を多くつけ判読出来ないメモ書きが多かった。
本。日常に於いて、人と共にある物だ(←断言)。
素敵装幀、その意匠。色遣いやフォントにココロジョジョル♪♪♪
「絵本どんきほうて」の題字は「漆盛上げ」のかわいい立体フォント。
堀口大學訳『惡の華詩抄』があって、テンション上がる(だが、惹かれる装幀は違う本達)。
恥ずかしながら。
芹沢銈介氏を今回初めて知ったのだが、惹かれる御仁だ。
ウィリアム・モリスが頭に浮かぶ。
展示の一つに 「芹沢銈介の応接間」があり、其処には木製の巨大仮面が掛けられていた。
翁が「アフリカ工芸の収集もしていた」と知った瞬間、漆原教授が頭に浮かんだ。
インドネシア島々の絣展。
昔好きだったモノを沢山思い出し、また新しく興味を持つモノが増えた。
佳い日だ。
さて、これから満月月蝕に備えよ。