よしなしごと

日々徒然

迷路

女郎に誠があれば 晦日に月が出る

 

・・・今宵を連想させる慣用句だったので。

 

平成三十年睦月晦日の満月は、

スーパー:満月が通常よりデカく見える

ブルー:満月が月に2度ある

ブラッド : 月蝕時、赤銅色に見える

三重の現象が重なる特別お月様だそうだ。

北米では約150年ぶり・日本では約36年ぶりというから、特別な気持ちになってしまうのは致し方ないと思うのよ(´-ω-`)ワクワク❤︎

 

20:50頃外に出てみたが、雲のいづこに月やどらむ

諦めて部屋まったり。

気が向いて23:10頃、ベランダに出る。

 

お?

 

雲なく、蝕に喰われた月は薄っすら赤銅色。

満月に戻る過程だろう。

 

部屋の明かり消し、コートを着込む。

ベランダに長座布団、カップに温かいお茶。

両手で暖を取りつつ見上げ続ける事、1時間。

ほぼ真上。首、少々痛い。

 

徐々に光りを取り戻していく月のおもて。

向かいの家の甍に月光が映える。甍の波だ♪

遍く照らす    無量無辺光   ・・・

月の光りって、こんなに明るかったっけ?

霞む星明り。平山郁夫の夜空の色。

 

タニス・リーの太陽と月のファンタジー。

月々に 月みる月は多かれど…

月みれば千々にものこそ悲しけれ…

オスカー・ワイルドサロメ冒頭。

ダイアナという名の響きは、華やか。

ディアナだと潔癖な銀色めいて、セレネだと淡く儚い金色のイメージ。

真珠。嫦娥。桂男。蟹。ヘラクレス。ヘラ。ハイネの月と蓮。大田垣蓮月。

 

取り止めのない連想を、飽きるまで眺める。

月は昔から人々の空想を掻き立てるようで。

それらを言語化した先人達に「有難いなぁ」などと、埒もなく。

 

いやはや。月が綺麗ですね〜。