よしなしごと

日々徒然

灯台下暗しの 拈華微笑

先月。職場の若い女の子に、本をまとめ貸し。

『星の王子様』の話になって、翌日頼まれもしない本も持っていった。
彼女の趣味も多少考慮に入れつつの、半ば押しつけ・私の趣味。
嵩ばる絵本2冊に『星の王子様』と、その解釈本。ハードカバーの『はてしない物語梨木香歩 4冊。計9冊だが、わりと重い。持ち帰るには手間だろう…とも思う。ごめんなさいw


先日。彼女から本を返却された。

「私にとっても『大切な本』が 見つかりました」

菓子と共に頂いたメッセージカードには、そう 記されていた。
そういえば、返却前「梨木香歩の『裏庭』買っちゃいました」なんて 云っていたっけ。


……読書家冥利に 尽きるわ。ホント。


良質のファンタジーというものには、癒しがある。通り一遍の優しさでは得られない、この虚脱感。
魂を根底から揺さぶられる程に、脱力。

嬉しい事は。
( 自分の 深いトコロでの )感覚を同じくするヒトが、身近にいるという事。

裏庭 (新潮文庫)

裏庭 (新潮文庫)