よしなしごと

日々徒然

風呂三昧 湯気三昧 遊戯三昧

やぁ、良い宿だった。

従業員さん達の接客も気が利いて、料理も美味い。連日風呂も堪能。

│花巻温泉 愛隣館公式HP

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「旅行行く時は、ホテルに拘る」と云っていた旧友の言葉を思い出す。

なるほど、実感。

質の良いサービスというのは、かなり気持ち良い。

対価として満足のいくものだった。

温泉宿二泊三日・朝晩食事付き、お初。いいな、コレ。

 

 

心象スケッチよろしく、止め処なく徒然なるままに

風呂三昧 湯気三昧 遊戯三昧

 

一夜。夜半の露天。一人静。

屋根打つ音に、雪が雨へ変わるを知る。

八角形の東屋風露天風呂。立ち湯・水深約1メートル。

呼吸する毎、感ずる浮遊。

八。円に近づく多面体。八卦。八方。八正道。八部衆

八角堂の夢殿。釘を打たれた救世観音。聖徳太子法華経宮澤賢治

 

二夜は川風呂。日替わり・時間割りで男女の湯は変わる。
雪の降る。目の保養。火照るカラダに心地よい冷気。

岩露天も良かったけれど、陶器風呂良いね。両腕両脚を縁に引っ掛け、あられもない姿。目玉のオヤジ。

 

三日目の朝、一人静。誰ひとりいない。らっきぃ。

・・・内風呂、一瞬、平泳ぎ。悦に入りつ露天、川を望む腰湯へと。

おぉ、晴れ間から一転吹雪。雲に遮られるが故、直視できる太陽。

風に激しく舞う雪は、暗い山を背景に 棚引く白い糸のよう。能で使う蜘蛛の糸さながら。

 

「雪って、風情があって良いよなあ」などと思うのは。温泉の中が心地よいから。

 何時間も寒さに震え外に居たのなら、そんな風には思えない。

同じシチュエーションでも違うものとなるのは、ゆとりの有無に寄る。

 

外界と内界を隔てる皮膚。最大の感覚器官。温覚、触覚、圧覚、痛覚

生ずる浮力。この浮遊感。心地よいのか 苦しいのか、よく分からなかったりする。

かつて胎内で羊水に浮かび、脳は常に脳脊髄液に浮かぶ。

・・・親和性はあるのかもしれない。

 

 ぼんやり  つらつら  とりとめない 

 

少々のぼせつつ、長風呂お肌ツルツルの二泊三日。

やぁやぁ、良い風呂、馳走になった。