〜南新宮社付近
・・・一般的に。茶トラは、懐こい気質なのかな。
近くにきては、私の掌に頭を ぐるん と押しつける
此方から近付けば少し距離を置いて、振り返ってみては 小さく みゃあ
何か狙ってる。
静かに離れてみる。鳩がいる。
お尻フリフリ、狩りのポジション・・・
邪魔しないよう静かに離れつ、そのままお別れしようとしたけれど
・・・こちらを振り返り、私の顔を見て みゃあ と鳴く
困った顔で、母猫や飼い主を見るように
小走りで此方に駆け寄ってくる
そして「撫でて」と要求するように、すりすり
しばらく 撫でて撫でて撫でて撫でて撫でて・・・
切なくなってくる
熱田神宮境内。
此処は本堂より外れた場所だけど、参拝客はチラホラやってくる
撫でてた手を離し、速やかに立ち上がる。
振り向きもせず、参拝客とすれ違う。
10メートル程真っ直ぐ歩いて、振り返る。
道の端に移動したあのコは、ぺろぺろと毛繕いをしていた
行きずりの、罪悪感 偽善なのか 感傷なのか 免罪符代わりの欺瞞
ヒトと共に過ごしてきたコなのかな
頭が掌に馴染む感覚 ぐるんと返す丸い頭 甘い鳴き声
野良特有の雰囲気はない
どう祈っていいのか、分からない
けれど、祈りたくなる