夏の残滓のような暑さ。
買い物から帰り、窓を開けビールとツマミで夕涼み。
上空を渡る風は疾く、飽かず眺める空の色。
青。白い半月。白い雲。
ふわりと香る金木犀に、秋の気配。
米をとぎ、小1時間ほど水を吸わせる。
冷凍庫に入れっぱなしだった豚肉は、豚しゃぶにした。
炊飯器のスイッチを入れる。
六時過ぎると「誰そ彼ぞ 」な、空の色。彼は誰ぞ。日が落ちるのが早い。
先刻より濃密に沈む金木犀の香り。
花は夜馨るのか。虫の音。夜風が心地よい。
部屋の明かりは消したまま飲むのも又佳いものよね。
豚しゃぶをツマミに、ビールをもう一本。