映画 バッド・ジーニアス 鑑賞
『ポップ・アイ』上映で予告を観た。
面白そうだったので、行ってみることにした。
[映画]バッド・ジーニアス -危険な天才たち- 2018/9/22(土)、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
所謂 ★★★★★的な面白さ。
ラストまで飽きる事なく、スクリーンに釘付け。
130分間、中弛み一切無しで過ごせた。
飽き性の自分にとってすごい事だわ。
สุดยอด ‼︎
後半28分間、心臓バクバク継続。心拍数、如何程なるか。
「ぅわ〜〜 早く楽にしてくれ!!」と、本気で願った。
緊張感・臨場感・緊迫感が、30分近く続く。
こんなに長いクライマックス、カラダによろしくないwww
テンポ、演出、音楽、緩急あるカメラワークとストーリー展開。
※ 監督はCM製作をしていたとの事。なんか納得。
父子家庭育ちのクールな天才リン。
天真爛漫おバカ可愛いグレース。
御曹司のパリピ馬鹿息子パット。
母子家庭育ちの生真面目な天才バンク。
感情移入はできないものの、典型的なキャラクターは話を分かりやすくしてくれる。
中国の実話を元にした、スタイリッシュなクライム・エンターテインメント。
カンニングのスリリングなシーンが大々的ではあるけれど。
社会構造をしっかり描写しているので、ただの娯楽作品では終わらない。
贈収賄や学歴社会の風刺。結構重い内容だと思う。
貧富の格差が露骨に表現され、搾取する側とされる側の対比がなんともやり切れない。
これも「タイらしさ」なのかもなぁ・・・
富める者の無邪気な残酷さ。持たざる者の悲哀。
哀しいかな、羅生門の下人になる気持ちも分からんでもない。
普段はクールな主人公リンだが、時折父親やバンクに見せる少女らしさが微笑ましい。
リンの父親役は『ポップ・アイ』主演のおじさんだ。
家族愛もじんわり感じるこの映画。
切り口が幾つもあって、一粒で何度も美味しい。
コレ、多分また観たくなるかも。
でも、クライマックスシーン、心臓にとてもキビシイ。
DVD購入するか、ジレンマ。